少子化の意外なボトルネック

子どもを持つことをためらう理由として、晩婚化や経済的な問題や待機児童の問題など色々挙げられますがこれはそういう話ではありません…
すでに子どもを持っている人たちの言葉に、「その視点は無かった!」と感じたときのことです。

すでに複数人の子どものいる人が言いました。
「私は子どもが好きだし、もっと子どもが欲しい。
でも、妊娠出産自体がとても辛かったのでこれ以上はがんばれない」
つわりが重く、出産そのものも大変だったそうです。

それを受けたこれまた複数人の子どものいる友人の言葉。
「私も出産はきつかったのでもう産むことはしたくない。
でも、つわりは軽かったので妊娠するところならやってもいいな」
彼女のお産は長い陣痛から最終的に帝王切開になったとても大変なもの。
帝王切開での出産を繰り返すのは本当に命がけのことですし、無理もないなぁと感じながらも、「妊娠期間はやってもいいんだ!」とその発想に驚き。

その話を聞いた別の友人が言いました。
「私はわりと安産だったから産むところだったら担当してもいいな」
担当って!でも面白い言葉だなぁとここで目からウロコが。

そしてお産を担当してもいいと言った友人はさらに続けました。
「私は、産んでからの育てるところがね…」と。
彼女はとても子どもを可愛がっていますが、子どもを持つことで生まれる心配ごとだったり生活のペースのことなど、子育て部分がボトルネックのようでした。

「そうだ!○○さんが育ててくれるなら、私もう一人産んでもいいよ!」
指名された○○さん。「え~!私~?!」と突然の振りにびっくりしていました。
(子どもがいないので他人事として聞いていたら自分の名前が出て驚いたらしい)。
明るい人柄で子どもと遊ぶのが上手な彼女。
友人の子どもを預かったり、運動会で妊娠中の友人に代わり保護者競技に出たりと大活躍。

信頼できる女同士で分業できたらいいのにね~
という会話でした。

単なる雑談として面白いなと聞いていたのですが、なるほど子どもを持つことのボトルネックは意外なところにあるのだと感じました。

まだ子どもを育てられそうな人たちにこれ以上は…と思わせる部分。
妊娠出産そのものがもっと楽になるだけでもう一人産む人が出てくるかもしれません。