きつくて履けないブーツを履く方法

革製ブーツはきつめを選びます。だんだん革が伸びてきて脚になじむように。

私がはじめてブーツを買おうと決心したとき、どう選んでいいのかわかりませんでした。いいなと思うブーツはきつくて履けない。脚の入るブーツはどうもラインが気に入らない…

デパートのブーツ売り場をウロウロしていると、店員さんが声をかけてきました。どんなブーツをお探しですかと。
はじめてブーツを買いに来たのですが、気に入ったものはきつくて履けないのですと恥ずかしながらも答えると、
「大丈夫です。入りますよ」とおっしゃってくれました。そして、「コツがあるんです」と一言。
その様子が頼もしかったのでブーツ選びを手伝ってもらうことにしました。

黒くてロングでスクエアトゥで、など条件を伝えると一足ブーツを選んでくれました。それはさっき履けなかったもの。そう伝えると力強く、「お手伝いします!」

そうして店員さんがファスナーを上げる私に合わせて手をすすすすっと動かすと、ファスナーがするすると上がりました。感激する私に店員さんが教えてくれたのは、ファスナーの金具を上げる動きに合わせて、すぐ上のお肉をしっかり押さえるのがコツとのこと。
片手でファスナーを上げつつ、もう一方の手の親指でファスナー金具のすぐ上の脚の肉をグッと抑え込む。両手の親指がワンセットに動くように、両手を使って履く。

キツイながらも脚はブーツに収まりました。そうやって履いているとブーツはだんだん脚の形に馴染んできて、フィットしつつもきつくなくなり、その冬買ったブーツはとてもお気に入りの一足になったのでした。

私は色んなブーツをするすると履けるようになりました。
ブーツで出かけると、ブーツを履かない友人に「いいな~」と言われたりすることもあります。かつての私と同じに「入らないから」と言うのです。
そのたびに親指でお肉を押さえながら履くと何とかファスナーが上がるんだよ!そしたらそのうち馴染んでくるから!とやって見せています。

ちなみに阿倍野近鉄百貨店での出来事です。デパートで扱うブランドはどこも同じものが多いので、その後もなるべくこちらで靴を買うことにしました。
とても親切で良かったです。