ピアノに挑戦してみた

ピアノに挑戦してみた。全くの初心者。
簡単な譜面を見つけて「これならできそうだな」とやってみたら、その譜面は本当に弾けた。

逆上がりができるようになった日を思い出す。
私は長年逆上がりができなかった。いつまでもこのままではあかんな、と練習をしたのだけれど、鉄棒を回り切れなかった。
ある日の夕方、帰りの遅い弟を呼んできてと母に言われ、近くの公園に行った。弟はいなかったが、すごく低い鉄棒があった。
「これならできそうだな」となぜか思って、逆上がりをやってみた。できた。隣の普通の高さの鉄棒でもやってみた。できた。けっこう高い鉄棒でもやってみた。逆上がりの回る感覚をつかんだので、どの鉄棒でも逆上がりができるようになった。
(私はチビッ子だったので、「できそうだな」と思う高さが学校の鉄棒にはなかったのかも)

私は簡単な譜面があるということすら知らなかった。この曲にはこの伴奏、という決まりがあると思っていた。あまり音楽に興味がなかったというのもあるけれど。
そこに「おや~?」が生じたのは『のだめカンタービレ』を読んだとき。
「え、どういうこと?」「そういえば、アレンジって何だ?」という、そもそもレベルの疑問は忙しかったのでそのうち忘れてしまった。
色々な思い付きをすぐ忘れてしまう……反省。

その後、職場で保育士さんが子どもたちのために弾いているオルガンを聞いてびっくりした。「この演奏、めちゃくちゃ単純じゃない?」と。
これまでの人生で聞いたことがないくらいシンプルなアレンジだったのです。
そのときはじめて、弾けるかもしれないと思いました。しかしその気持ちはまた忙しい中で忘れてしまった。忘れすぎだ……。

 しかしついにピアノに手を出したときは最高に忙しかったとき。ストレス最高潮の中、新しい気晴らしが欲しくなったのではないかな~と想像します。今ではその心理は謎。ただふと思い立って曲名と左手の弾き方を検索しただけ。
そうして右手はメロディで左手はドソミソといくつかのパターン、前奏もないというとても簡単な楽譜を見つけた。

はじめての曲は『チューリップ』。右手のドレミはすでに知っている。
両手で弾くなんて、と思ったけれど数回弾くとできるようになった。

何となくレのときは合わせるのはシかレだな、ラのときは左手もラ入るなとか、ソは色んな音と合うとか、なるほど♯や♭の黒鍵がある音のときの合わせ方があるみたいだな、とか感じた。
小節ごとに含まれる音を考えると、左手にどの音が来るか法則がわかった。
音楽の授業、さっぱりわからなかったんだけれど弾いてみてはじめて気づくことあり。

三日もすると飽きて、次の曲。次は『こいぬのマーチ』。なぜかドレミは知っている。歌詞は覚えていなかったので、たぶん幼稚園か小学校の授業でピアニカの練習したことがあるんじゃないかな。

簡単なピアノは楽しかった。リズムが楽しい。

同じ曲をずっと練習すると飽きるし、上達しないのも飽きる。簡単すぎても飽きる。一つの曲が三回に二回はミスなく弾けるようになったと感じたら、次へ挑戦するとちょうど良かった。
ひと月の間に8曲やって、そのうち家族がパソコン部屋の配線やらを何やら触っていたあと、プリンターにつながらなくなってしまった。

そのころにはある程度気が済んだ。
弾きたくなったら、自分でもできそうな楽譜を探せばいいんだなと思えるようになった。
そのうち簡単な楽譜を買おう。 

 

私が参考にしたサイトはこちらです。簡単な楽譜もあります。

kyoto-hannaripiano.com

 

その後は卒業式のシーズンが近づいて、『思い出のアルバム』を弾いてみた。左手はドミソ。


YouTubeにも簡単なピアノを教えてくれる動画があった。

www.youtube.com

同じ曲を教えている動画見比べると、わかりやすいわかりにくいが本当にさまざまで、選べるっていいなぁとしみじみ思いました。

 

これを見て、コードの謎が少し解けました。弾けそうな気持になります。
弾きやすい弾きにくいってこういうことから来てたんだって目からうろこでした。

www.youtube.com

 

ちゃんと習うのが一番だけど、そこまで求めてないし時間もないときに、有り難い時代になったと感じます。