アナと雪の女王「Let It Go」聴き比べ

友人に「『アナと雪の女王』見た?」と聞かれました。
まだ見ていません。
予告と、音楽と、感想で半分くらい見た気分になってしまい、
最初は見たかったけれど今はどうしようかと思っているのです。

彼女が見たのは字幕版で、
話題になっている「Let It Go」がすごく良かったそう。
glee』というアメリカドラマでヒロインのお母さん役だった、
イディナ・メンゼルさんが歌っていて、ぜひ聴いてほしいとのこと。
私も『glee』が大好きなので、それは聴きたいと思い、
出かけた際に映画館に寄ったのですが、そこは残念ながら吹き替えのみ。
映画の鑑賞はDVDにしようかな…と思いながらも歌は気になります。

そうしたら、Youtubeでありました。

『アナと雪の女王』特別映像:「Let It Go」/イディナ・メンゼル - YouTube

英語版の歌詞を聴いて、
おそらくこちらの方が話の展開に合っているのだろうと感じました。
日本語版をはじめて聞いたとき私はとても感激し、
「この歌が流れる映画を見たいな」と確かに思いましたが、
ふと疑問もわいたのでした。
この曲はもうハッピーエンドじゃない?と。
その後にアレコレと起こるとを考えるますと、
この段階でこの歌詞だとはやすぎるクライマックスだなぁと感じたのです。

日本語版ですと、
気持ちの整理をつけ、自由への決意を歌っているので、
もうエルサは大丈夫なんじゃないか、
と映画未視聴の私は思ってしまったのでした。

一緒に歌おう『アナと雪の女王』「Let It Go<歌詞付Ver.>」 松たか子 - YouTube
前向きな歌詞なので、自分も歌いたくなります。
松たか子さんのクセのないのびやかな声もいいですね。
こんなに歌える人だったんだ、という驚きも。

英語版の方は焦点の当て方が違うようです。
歌詞の前半の描写に、
より、押さえていた(かつ抑えていた)ものの強さが見えます。
世間の圧力と、そこから外れることの恐怖や罪悪感。

また、歌詞の後半(氷の橋以降)では、
自分の力を自然の力と対比させていますが、
これは鼓舞している面もありそうです。
己の決意や気持ちだけでは、本当の自由や解放には足りないのだろうか、
とその大きな表現が繰り返されることに考えます。
自分の力…特殊能力だけではなく比喩的なもの。
生きる力というか、人生を肯定する力。

“自然”と“私”しか登場しないところに、孤独が見えます。
そういえば前半も、世間の目はあっても、
具体的な人が登場しているわけではないような。
日本語版でも他の人は登場しませんが、
自分を見せると歌っているので、そこが開放的な印象を与えます。
どちらにも、自分の感情を刺激されます。
違う場所だけれどつながっている部分。

……
両方のバージョンを観たいような。
しかもまだまだいい曲いっぱいあるんですよね。
うう~ん。
DVDでどっちも観てしまう、という大人の選択もありかも。
パリーン!のタイミングは英語版の方が合っている。

英語の歌詞付きのもの。

一緒に歌おう「アナと雪の女王」 Let It Go<歌詞付Ver.>イディナ・メンゼル ...
これで英語でも歌える。

 

アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック

アナと雪の女王 オリジナル・サウンドトラック