絵を思うように描くことに近づくには

~図工や美術を嫌いにならないために~

色鉛筆、クレヨンの話ではなくて、水彩画を描くときの話です。
また、凝ったレベルの話ではなく初級者の話になります。

ポイントだと感じたのは筆の選び方と消耗品として扱うことです。

馬やらリスやらイタチやらの動物の毛で作られた筆が売っています。
私もこれらを使っていました。
でも動物の毛の筆はやがてパサパサになって、毛先が広がってしまうのでした。
色を変えるたびに筆を水でゆすぎます。
授業のあとにはキッチリ道具を洗います。
動物の毛で出来たものをそんなに頻繁に洗っていたら、傷むのは仕方ないですよね。

ある日、今まで使っていた筆があまりにもボロくなり、新しい水彩用の筆を買いにスーパーに行きました。
これまで使っていた筆とともに、ナイロンの筆が売っています。
私は並んでいる筆の先をじっくり見ました。
なんとなく天然の動物の毛が良いと考えていたものの、ナイロンの筆の毛束はむしろ動物の毛よりもまとまりがよく、毛先がキレイにそろっています。
「試しにこれを使ってみよう」とナイロン毛のものを選びました。
値段も安かったので、ものは試し、と思えたのもあります。

そのナイロンの筆はとても良かったです。
コシがあり、細かい部分もはみ出すことなく塗れます。
私はすぐに色々な太さの筆を買い足しました。

ある日のこと、私の絵筆が足りませんでした。
なぜだろうと考えたあと、弟を問い詰めました。
やはり弟が使っていました。
「だってその筆めっちゃ使いやすいんやもん」という弟の言い訳。
下書きからはみ出さないで書くことができると。
きょうだいの言い合いを親が聞いて、弟の絵筆も同じナイロンの筆に変わりました。

動物の毛の筆も良い物は良いです。
(天然素材のほうが寿命は長いようですし)
しかし正しい使い方と、適切な交換が必要だと思います。
筆の正しい洗い方とか使い方、自分自身は子どもの頃あまり意識していなかったような…。

水彩画の授業で使う絵筆はナイロンのものがオススメです。
・素材がしっかりしているので動きのコントロールがしやすい
・手入れが楽
・お手頃価格(買い替えがしやすい)

力のコントロールは重要です。子どものうちは力の加減が難しいので。
繊細な線、細かい細工などは、練習を経て自分の身体をうまく使えるようになってからの話ではないかと感じています。
小さいうちの慣れない力を受け止めてくれる頑丈さも、道具の大事な条件ではないでしょうか。

天然の物もナイロンの物もとにかく交換するのが大事です。
どの筆もおろしたての新しい頃が一番でした。
習字の筆や、筆ペンや、歯ブラシだって、使い始めてしばらくがいい感じですよね。
今は絵筆くらいもっと買い替えれば良かったと思っています。

次の筆を買う時には、色々な種類から、毛先をじっくり観察して選んでみてください。
合成繊維の絵筆、なかなか良かったです。

 
私が衝撃を受けたのは、おそらくこの筆の旧タイプです。
当時はベージュに水色のストライプ模様でした。

 

平筆が入ったセットも使いよいです。

クリエイトオリジナル水彩筆 NEW-VR/VF筆 4本セット A

クリエイトオリジナル水彩筆 NEW-VR/VF筆 4本セット A

 

 これ↑は牛の毛も入っています。

こちらはアクリル画にも使えるもの。 


100円ショップのものは使ったことがないのでよくわかりません。
そこまで高いものではないので、ちゃんとしたメーカー品の方を選ぶのが無難だと思います。
メーカー品は繊維自体が工夫されているようなので、絵の具の含みが良いのではないでしょうか。